木質素材の熱化学還元処理をわかりやすく解説
- 2025年12月14日
- 読了時間: 2分
⑥高温乾燥材の真実
“木質素材の熱化学還元処理をわかりやすく解説しよう”の②で紹介した高温乾燥材について内部割れの欠陥を指摘しておいたが、材質の面ではどうなのかを含水率、収縮率の面からチェックして見た結果をお見せしよう。 米松(ダグラスファー)のドライビーム(正角材)4本について表面割れの有無を調べると共にJIS規格試験用サンプルを所定の部位から夫々10個作成し、比重、含水率、収縮率を求め、表に夫々10個の平均値で示した。 ドライビームは高温処理で材表面をドライングセットさせ、表面割れを抑える目的で処理されているが、実際は小割れが発生していることが分かる。一番大きな問題は、内部割れ(ミカン割れ)が発生していることである。最近はかなり改善されているようであるが、表に示したように、含水率も平衡含水率(気乾含水率)を超えているばかりか、収縮率はほとんど改善されていない。 このような材料が我国の建築業界を席巻している現実は住宅を購入する消費者のほとんどわかっていない。ミカン割れの柱で枘(ほぞ)を作ると枘の部分に割れが入っているので強度が保てない。これを補強するために蹄鉄金具などで補強するのであろうが、この部分だけ剛構造になり、地震などによって破断し易くなり、住宅の損壊はより激しくなることが予測される。







